2006-2021の作品

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新聞紙と液状のり(アラビックヤマト)を使って、”恐竜”をモチーフに作品を制作しています。

なぜ新聞紙恐竜なのか。
新聞紙は生活の中で一番見慣れた紙であり、多種多様に使われている紙です。
恐竜は古代に生きていた生物であり、人間の想像力で創造された生き物である特性を持っています。
日常の見慣れたものが突如として恐竜になるという不思議さを可笑しさを表現したく、制作しています。
いつの日にか、非日常の生物が日常の中に飾られる日を夢見ながら、日々精進しています。

なぜ新聞紙のそのままで使うのか。
それは日本語の独特の形が好きだからに他なりません。これほど、魅力的な文字はないと思います。
それが、恐竜の表皮を彩る。そして徐々に色あせてくるという宿命。
まるで恐竜そのもののようであり、私はこれもこの作品の持ち味であると思っています。
新聞紙を使用するようになって、地方の新聞にも材質、表現、内容なども様々あることを知りました。
最近は関西の新聞紙が気に入っています。
また、ピンク色の新聞紙や白い新聞紙、横文字使用など、新聞紙も進化しているようです。
私にとって新聞紙は大量消費という感覚はないので、あえて大きなものを制作することはしません。
あくまでも種類豊富な特殊な材料としてみています。

制作にあたっては、始めに簡単なラフを描き、それを基に形作っていきます。
また、背や脚には新聞紙で作った芯を使用しいて、制作途中でフォルムが崩れないようにガイドとしています。
中身はすべて新聞紙のみで構成されています。上の写真のように断面は年輪のようになています。
重ねて貼っていくので必然的に層になっていきます。
細かいパーツ、歯、爪、羽もすべて新聞紙で制作しています。
カラーのものは新聞紙の印刷の色を活かしています。